硬膜外ブロック

硬膜外神経ブロックは、脊髄の外側にある硬膜外腔というスペースに局所麻酔薬を注入し、脊髄から体中に張り巡らされた神経の伝達を一時的に遮断するブロックです。交感神経も同時にブロックするため血行が改善され緊張がほぐれ、広い範囲の痛みを軽減させることができます。局所麻酔薬の効果は通常約2時間くらいですが、硬膜外ブロックで神経を一時的に休ませることにより、痛みを慢性化させる仕組みである「痛みの悪循環」を遮断するため効果が持続します。


診療の流れ

1 問診

体温、⾎圧測定等を行っていただきます。基本的に診察はベッドにて行います。
ブロック注射後1 〜2 時間程度のお休みが必要なため、必ず事前にトイレを済ませておいてください。

治療の準備ができ次第スタッフがお声がけし、処置室へご案内します。

2 準備

洋服は注射する際に消毒を広範囲に⾏うため、背中〜腰の部分を広くあけていただきます。
症状のある⽅を下にして、ベッドに横向きになり膝を抱えるような体勢をとります。

スタッフが治療前に消毒いたします。消毒した部分にはお⼿を触れないようお願いします。

3 ブロック注射

再度消毒をした後、刺⼊部位を確認し硬膜外腔まで針を進めます。
硬膜外腔を確認できたらゆっくりと薬液を注⼊します。 治療は5 〜1 0 分前後で終了します。

4 安静

注射後はベッドで1 〜2 時間ほど仰向けでゆっくり休んでいただきます。
安静終了時刻になりましたら、スタッフがお知らせします。
それまで絶対に⼀⼈で⽴ち上がらないようお願いします。転倒する恐れがあります。

スタッフが脱⼒感・痺れなどが解消されたかを判断し、解消されていればご帰宅になります。
脱力感が続いている場合にはお休み時間を延⻑させていただきます。